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玲和元年五月大歌舞伎「團菊祭」のこと

 

昨日はゴールデンウィークをはさんだ2週間ぶりの休日、歌舞伎座に足を運びました。

例年、5月の歌舞伎座は「團菊祭」と銘打たれ、明治の名優である九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎とを偲んでの公演となっています。当然、成田屋と音羽屋中心の座組みとなります。

 

ここ数年続いていた「團」不在の團菊祭も、とりあえずは今年が最後。来年の5月には市川海老蔵丈の襲名によって、再び團十郎の名が舞台に戻ってくるので。

そんな中、菊之助丈の長男である尾上丑之助くん7歳が夜の部で初舞台、あっぱれな舞台度胸で牛若丸を演じ、花道では六法も披露。

そして、将来の八代目である菊之助丈は、あと残り少ないであろう女形の舞で、大曲の道成寺を踊り、その美しさで大向こうのため息を誘いました。

今月も歌舞伎座の歴史に刻まれるささやかな1ページを目の当たりにした思いです。

 

それにしても、それにしてもと思う。七代目菊五郎丈と十二代目團十郎丈が対等に舞台に並び立ち、こぼれるような愛嬌と色気とおおどかさを振りまいていた平成の團菊祭を、その時は何の感慨もなく普通に観ていたけど、今思うとあれはとても幸せな体験であったのだなと。

 

来年、團十郎になる海老蔵丈はまだまだとんがったまま全力疾走を続けることでしょう。あの、寛々とした春風のような十二代目の芸風に至るのはいつのことやら。もちろん、全力疾走の海老蔵丈は、それはそれでね、とてもカッコいいのだけど。

生の舞台というのは一期一会なのだなと、あらためて感じた今月の歌舞伎座でした。

 

 

初舞台の祝い幕は宮崎駿氏の手による弁慶と牛若丸でした。とてもかわいい。

 

 

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| 趣味のこと | 21:09 | comments(0) | - |
角幡唯介「極夜行」

 

 

 極夜。北極圏の冬、太陽がずっと地平線の下に隠れ、氷の大地が闇に閉ざされる状態が続く時期があります。白夜の反対ですね。これは冒険家の角幡唯介氏が、相棒となったエスキモー犬のウヤミリックとともに重い橇を引きながら闇と氷に覆われた極夜の北極圏を歩いた冒険記です。

 闇と氷だけの世界へ、GPSも持たずにコンパスと地図を頼りにシステムの外側へ飛び出した著者とウヤミリックを襲うのは、ホワイトアウトならぬブラックアウトに陥ってしまう雪嵐や、中継地にデポした食料を熊に荒らされた結果の飢餓状態などなど。

 暗く冷たい世界での生死ギリギリの冒険の中で、ささやかな食事の時、排泄の時、雪嵐に弄ばれて必死に耐えている時、ウヤミリックはそれがハードな冒険の最中であることを忘れるほどユーモラスかつ愛嬌にあふれています(でも著者は最悪の事態にはこの犬をも食糧とすることが頭によぎるのですが…)

 

 文章はとても洗練されていて読みやすく、村上春樹作品を思わせるような文学性まで感じられ、悲惨な場面でもユーモアのかけらを置いておくことを忘れない、実にエンターテイメント性の高いノンフィクション作品でした。おすすめです!

 

 

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| 趣味のこと | 16:31 | comments(0) | - |
暑さがおさまって酒田の朝顔が元気なこと

 


山形は酒田の農園から朝顔の苗を取り寄せたのは梅雨どきのことでした。
順調に蔓も伸ばし花をつけ始めたのは盛夏の頃。西洋朝顔の半分くらいの大きさで、端正な佇まいで涼しげな色合いの花でした。しかし、残念だったのは、早朝に咲いて午前中の早い時間に萎れてしまうこと。店を開けてひと段落して、ふと気がつくともう萎れているのです。あたら、命短し。
せっかくきれいな花が咲くのに、残念な思いでいたところ、この九月の中旬を迎え涼しくなってきた折、しっかりと午後まで花が保ってくれるようになりました。

 

 山形は日本海側の酒田市、二年ほど前に訪れたことがありますが、真夏でも朝晩それなりに涼しかったことを記憶しています。彼の地から来たこの朝顔も、この夏の殺人的な東京の暑さに辟易していたのでしょうか。いまや元気いっぱいで、蔓も伸びに伸びて、プランター植えの方は収拾がつかなくってしまいました。花も毎朝すごい勢いでつけてくれています。
一方、鉢植えにした方は、かろうじて品の良さを保っています。赤い小さな花は、一緒に取り寄せたルコウソウ、朝顔を引き立てるようにかわいく咲いております。
いつまで楽しめるかな。

 

 

 

 

 

 

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| 趣味のこと | 20:07 | comments(0) | - |
Wonderful Story

 

 伊坂幸犬郎、木下半犬、貫井ドッグ郎ら、日本の若手中堅作家による、犬をテーマにしたワンソロジー。しかし、伊坂幸犬郎はまだ良いとしても、貫井ドッグ郎って(笑)

 サスペンスあり、ミステリタッチあり、青春小説風あり、バラエティに富んだ短編集となってます。中でもさすがの存在感を放ってるのが伊坂幸犬郎。寓話もどきの摩訶不思議な物語、要所要所で思わずニヤリとさせられるし、最後のオチも見事にキマってます。

この表紙から思い浮かべるようなラブリーな犬も出てこないし、キュートなストーリーも無いけれど(そういう意味ではこの表紙は詐欺まがいか)どれもが個性的でワンダーで、まさしくワンダフルな犬たち。

 空いた時間にさらっと読める短編ばかりなので、犬好き本好きの方達にかるーくおすすめできる愉快な一冊です。

 

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| 趣味のこと | 20:54 | comments(0) | - |
国立博物館 運慶展

 

 上野の国立博物館で開催中の運慶展を観てきました。新聞や雑誌で盛んに紹介されているこの展覧会、開催から二日目、平日水曜日の昼過ぎに行ったのですが、入場待ちの列も無く、場内はやや混雑してはいるものの、余裕を持って観ることができました。

 

 素晴らしかったです。ほとんどの仏像が、ガラスケース越しでは無く、じかに、それもすぐ側まで寄って鑑賞できるのです。
国立の特別展は見せ方がとても巧いですね。薄暗い室内に、下方からLEDで照らされた仏像たちは、あるものは躍動感や力強さにあふれ、あるものは慈悲深い表情を浮かべ、観るものの心にさまざまな感情を引き起こします。どれを観てもドキドキしてしまいますが、特に私は、四天王立像の多聞天に恋に落ちてしまいました(笑)
彼の前を何度行ったり来たり、ぐるぐる回ったりしたことか…

 

 

 特別展に来るたびに買うか買うまいか迷ってしまう図録。高価だし、分厚くて家の本棚の場所を食うもので。
しかし、今回はあまり迷わずにレジに持って行ってしまいました。写真がどれも素晴らしかったから。
これからしばらくは、これを広げながら美味しいお酒が呑めそうですな(笑)

 

 会期は11月下旬まで。もう一度くらい、多聞天に会いに行ってしまいそうです♡

 

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| 趣味のこと | 21:17 | comments(0) | - |