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姫野カオルコ「昭和の犬」


先日直木賞を受賞した、姫野カオルコさんの「昭和の犬」を読みました。
この作品は私小説ということでカテゴライズされているので、主人公の柏木イクという女性は、姫野カオルコさん自身が投影されているのでしょう。

姫野カオルコさんは雑種犬が好きなようです。
平成の世になってから現れたミックス犬ではなく、この本のタイトルのように、いかにも昭和らしい雑種が。
彼ら彼女らは「ワンコ」でも「ワンちゃん」でもなく、「犬」なのです。
昭和四十年代頃には東京でもまだ見られた、リードも鎖も繋がれず、一人でふらふらと歩き回って、目が合うと「なにか?」って顔をしていた犬たち。

育った家庭環境のせいか、生きるのに少々不器用な柏木イクにさまざまな犬や猫が寄り添います。
物語の終盤、公園でシベリアンハスキーのジローにイクが押し倒される場面、耳の遠いおじいさんが散歩させている雑種のマロンにイクが心を寄せる場面、姫野カオルコさんは犬好きの心をつかみます。

そうそう、おじいさんが雑種の犬を散歩させてる光景って、とても良いですよね。

特にドラマチックな展開があるわけでなく、ハラハラするような事件が起こるわけでなく、ただただ不器用な人間たちと犬たちによる淡々とした物語。
この作品に妙に共感してしまうのは、著者と世代的に近いからでしょうか。

直木賞ってなんだか不思議です。
こういう作品にも光を当ててくれるのですね。


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